最近、おうち時間が増えて、皆さん「何か始めてみようかなぁ」と思っているのではないでしょうか。
レザークラフト用品を扱っているホームセンターなどにも以前より人が増えている気がします。
しかし、いざレザークラフトを趣味にしてみようと思っても、どんな道具が必要で何から始めたら良いのか迷ってしまい、なかなか始められない方もいらっしゃるのでは?
そこで今回は、レザークラフトの始め方と題して、レザークラフトを始めるために必要な最低限の道具やその使い方を簡単にご紹介いたします。
「レザークラフトに挑戦してみたい!」「日常使えるものを自分の手で作ってみたい!」と思っている方のご参考になれば幸いです。
え!?たったこれだけでいいの?
レザークラフトを本格的に行うには、様々な道具が必要になりますが、レザークラフトは「革を裁断して縫う(もしくは留める)」だけのシンプルな作りになっていますので、裁断して縫うだけであれば、以下のものがあれば始められます。
- 革(これがないと作れません(笑))
- カッター
- 定規(フリーハンドで切れる人は不要)
- 針
- 糸
- 丸キリ(千枚通し)
- フォーク

必要最低限の道具の特徴・使い方
- 革、カッター、定規
革は、いろいろな種類があり、ホームセンターのレザークラフトコーナーや浅草橋などの卸問屋さん、ネットなど様々なところで購入可能です。
カッターは、一般的な細いものでも構いませんが、革が厚いときなどは歯幅が大きめのものの方がいいです。
定規は、ただただ真っ直ぐに切るために。 - 針
レザークラフトの針(右)は、通常の手芸用の布針(左)よりもちょっと太く、針の先端が少し丸みを帯びています。
レザークラフトでは、あらかじめ革に穴をあけて縫うので、尖っている必要がないのと誤って革に傷をつけてしまわないように丸まっています。逆に丸まっていることで穴の通りもよくなります。
また、革用の糸は布用の糸よりも太い(細くても0.6mm以上)ので糸を通す穴も大きくなっているのが特徴です。
基本的には、写真のように糸の両方の先端に針をそれぞれ通して、クロスさせながら縫っていきます。 - 糸
糸はいろんな種類がありますので、今後ご紹介しますね。
今回は、エスコードの麻手縫い糸:中細を使用します。 - 丸キリ(千枚通し)
丸キリは、革に型紙を移したり、穴をあけたりするのに使用します。 - フォーク
「フォーク???」って思った方もいらっしゃいますよね。(笑)
本来は、縫いたいラインに沿って菱目打ちという道具で穴をあけていきます。菱目打ちは、1本歯から多いもので10本歯くらいまであり、複数歯のものは等間隔に作られています。
歯の間隔をピッチというのですが、3mmピッチや4mmピッチなど様々です。作る作品の大きさや使用する糸の太さなどでピッチの大きさも変えます。
菱目打ちがなくても一度に等間隔に印をつけるのに便利なフォークでも代用できます。
※あくまで必要最低限の道具でということで。
実際にやってみよう
「革を裁断して、穴をあけて、糸で縫う」という作業を実際にやってみましょう。
今回は作品をつくるのではなく、レザークラフトってどうやるのかをお伝えしたいので、革を直線に縫う工程を必要最低限の道具でやってみたいと思います。
縫うための印をつける
定規と丸キリを使って端から約5mmのところに線を引いてみました。


穴をあける
フォークの端を革の端に合わせて、まず印をつけます。

次の印はひとつ前につけた印の最後に合わせて同じように印をつけていきます。

縫う
フォークで付けた印を頼りに丸キリで穴をあけていきます。
しっかり貫通する必要があるので、通常は下にコルク板などを敷いて穴をあけていきます。

糸の長さは、大体縫う長さの4倍程度あれば十分です。
※縫い合わせる場合、革の厚みなどを考慮してもう少し長めにとる場合もあります。

実際に縫ったものがこちらになります。

まとめ
いかがだったでしょうか。
レザークラフトっていろいろな道具が必要なイメージですが、今回は最小限の道具で縫うという作業まで行ってみました。
最近では100円ショップのダイソーさんでもレザークラフトの道具がいろいろと出ているようなので、まずは最小限の道具で初めてみてください。
100円ショップでいろいろ揃えるのは・・・という方は、ネットでもスターターキットが販売されているので、そちらを購入いただくとすぐに始められます。
今後、いろいろな道具や使い方、縫い方などもご紹介していきますので、よろしくお願いします!
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