バッグシリーズ第1弾ということで、ちょっとお出掛けする時に使えるボディバッグを作ってみました。
今回の革は、なんと「床革」です。本革よりも価格が安く手に入れやすい革です。
長財布と500mlのペットボトルも一緒に入るサイズ感です。
前編・後編の2回に渡って作り方をご紹介していきます。
「床革」(とこがわ)とは
革の表面(銀面。一般的に「革」と呼んでるもの)の裏側の層の部分になります。
銀面と接していた面やその裏側も風合いは違いがあり、ザラザラとしていて、毛羽立ちやすいのでそのまま使われる事は少ないです。
そのため、わざと毛羽立たせてスエード調やベロア調にして使われる事が多いです。
牛床革の事をクロスハッチレザーと呼んだりします。
使う材料
床革(2mm厚)、ファスナー(YKK 5号 40cm)、Dカン(30mm)、線コキ(30mm)、カシメ(小)、染料(ローパスバチック 茶・山吹)
※材料費
床革:2,000円程度 + 各種(下記):2,000円弱 = 4,000円程度
サイズ
本体:W:38cm x H:15cm x D:8cm
ベルト:100cm
型紙
メインのボディ部分は上部で折り曲げるパーツと両サイドの2パーツ、ベルトの計4パーツで作られています。
型紙は、こちらよりダウンロードいただけます。
▼ボディバッグ制作動画
【レザークラフト】ボディバッグ(型紙無料)【Leather Craft】Body bag(pattern free)
準備(染色〜裁断)
染色
まず染料を水で薄めて濃さを調整します。
数回に分けて染色することで徐々に好みの色にしていきます。
また、染色時に革に水を含ませることでムラを極力抑えることができます。
※色止めと少しでも防水効果を高めるため、染色後「レザーコート」を塗ります

型取り
今回は印刷した型紙を直接貼り付けて型取りします。

裁断
ボディ部分の必要なパーツを切り出しました。

縫合
縫合1(背面ポケット~ファスナー)
側面を縫合する前に本体の背面ポケットとファスナーを縫い合わせます。

ファスナーは今回5号を使用していますので、開口部の幅を15mm取ってあります。
ファスナー号数による開口部の目安は、
3号:12mm、4号:14mm、5号:15mm
です。

縫合2(サイド)
平面のパーツが縫い付けられたので、いよいよ立体的なサイドパーツを縫い合わせます。
直線と曲線を縫い合わせていきますので、縫い代を片側に上手く寄せながら縫い合わせる必要があります。
このバッグで一番難しい部分になります。

サイドが縫い終わりましたら、表に返します。

後編につづく・・・
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